社会そのほか速
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今回は準備段階での「オフィス」をどうするかについて述べる。
最初は、オフィスなんていらない。
オフィスを借りれば、当然、家賃や維持費が発生する。そこにお金をかけてしまうのは、はっきりいって無駄である。
前回まで取り上げた「人編」でも、しつこく述べたように、最初はとにかく固定費をかけないのが起業の鉄則。なにせ、準備中の今、サービスでまだ1円も稼げているわけではないのだから。
だから、仕事は極端な話、「スターバックスでやれ!」。
もちろん「スターバックス」はあくまでも例だが、サービスインしてお金がまわるようになるまでは、コーヒーチェーン店やカフェで、朝から晩までコーヒー1杯で粘るくらいのスタイルがいいと思う。
僕も実際、準備段階では、東京・大崎のスターバックスにパソコンを持ち込んで、朝8時から夜10時くらいまで仕事をしていた。僕一人どころか、学生インターンも隣に座らせて……。さらには、人との打ち合わせもそこ。スターバックスの一角がマイオフィスになっていたわけだ。今も大崎のスターバックスに足を向けて寝ないように気をつけている。
自宅でも集中できるタイプの人であれば、自宅をオフィスにしてもいいだろう。要は「お金をあまりかけずに、自分にとってテンションが上がる場所をオフィスに選ぼう」ということ(僕の場合は、自宅だと煮詰まりやすいし、かつダラダラしてしまいがちなので、あえて外を選んだ)。
また、仕事場をどこにするかでは、学生インターンや社会人プロボノとのミーティングがしやすいことも考慮する必要がある。自宅でもOKならそれでいいし、「ちょっとな……」と思えば、外を選んだほうがいいだろう。
最近は、「コワーキングスペース」という、会議室やイベントスペースなども備えた個人で仕事をする人向けのオープンスペースがある。そこに机を借りて仕事をすることができる。月額1万円くらいで借りられるのだったら、そうしたものを活用してもいいだろう。
さらに、そうやって頑張っていると、支援者の人のなかから、「タダでこのスペースを使ってもいいよ」と言ってくれる人が現れたりすることもある。その時は、ぜひお言葉に甘えてしまおう。
僕の場合も、大崎の商店街で「地域の顔」ともいえる方から、「おまえ、頑張っているから、俺のビル貸してやる」という言葉をいただき、ありがたくそのビルの一角に机を置かせてもらった。
きちんとしたオフィスがない状態で、スタッフの研修や利用者への説明会などをどこで行うのかといえば、公民館や地区センターのような行政のスペースを借りればいい。「それだと安っぽく見られないか」というのは杞憂(きゆう)。実際、スタッフや利用者はそこを見ていない。それよりも中身だ。
これは僕自身が利用者さんへの説明会を公民館で行った時に強く感じたことだ。スペースに見栄(みえ)を張る必要はないのだ。
サービスインして、お金がまわりはじめてからのオフィスについても、補足しておこう。
そのころになると、有給スタッフも雇うようになり、さすがにコーヒーチェーンやコワーキングスペースでは場所が足りなくなる。その時におすすめなのが、個室のある「シェアオフィス」。家賃は月数万円かかるが、商業ビルで事務所を借りるより断然安い。
そのほか、SOHOがOKなマンションの一室を借りて、ほかの組織とシェアする手もある。ちなみに僕はこの方法をとった。2LDKをそれぞれが1部屋ずつ使い、リビングは共同スペースにして……と、まさに「勝手にシェアオフィス」としたわけだ。
繰り返しになるが、お金がまわっていないうちは、極力、固定費は抑えるにかぎる。オフィスにもとにかくお金をかけない。このスタンスをしっかり維持してほしい。