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3月3日の日本武道館コンサートを最後に無期限活動休止となったBerryz工房。平均年齢10.7歳だった少女たちも全員が成人となり、将来を真剣に考える年齢となった。メンバーたちの今後の活動はどうなっているのだろうか。
「アイドルを続けることが確定しているのは“ももち”こと嗣永桃子(22)だけです。3月25日にデビューする『カントリー・ガールズ』の一員になりますが、ももち以外のメンバーは13~17歳と大幅に年下。そのため“プレイング・マネージャー”の肩書が付いています」(アイドル誌ライター)
ほかのメンバーを見ると、清水佐紀(23)と徳永千奈美(22)、須藤茉麻(22)の3人はスタッフ側に回り、アイドル引退が確定。モデルを目指す公称176センチの熊井友理奈(21)、そしてファッション関係を希望する夏焼雅(22)も、アイドル業から離れる可能性が高い。あとは最年少の菅谷梨沙子(20)だが、しばらくは完全休養ということになっている。
「一部にはメンバーの妊娠を疑う声もありますが、活動停止の発表は7カ月も前ですからありえません。日本武道館でのラストライブという花道も用意したわけですし、不祥事が原因とも考えづらいですね。結局は“リストラ”の対象となった可能性が高そうです」(前出・アイドルライター)
とはいっても、セールス面でBerryz工房が不良債権だったわけではない。年3枚ずつリリースしているシングルは2008年以降、1枚を除いてすべてトップ10入り。2013年には日本武道館ライブを成功させるなど、観客動員数も安定している。普通の芸能事務所ならもっと活動させてもおかしくないが、そこにはハロプロならではの事情があるという。
「1月には平均年齢14.1歳の『こぶしファクトリー』をお披露目するなど、ハロプロは若返りを進めています。モーニング娘。’15も毎年のように新メンバーを入れていますし、スマイレージは3期メンバーを入れてグループ名もアンジュルムに改名。10代アイドルをメインに据えたいハロプロにとって、大人なお姉さんばかりのBerryz工房はお局的な存在になっていたのかもしれません」(前出・アイドルライター)
もう一つのお姉さんグループである℃-uteは、「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)や「ゴッドタン」(テレビ東京系)にグループで出演したり、代表曲の「Danceでバコーン!」を芸人が振りマネしたりと、お茶の間で見る機会も多い。事務所にとってはいわばバリバリのキャリアウーマンだ。
それに対してBerryz工房は、“ももち”こそテレビで活躍しているものの、グループとしての認知度は低い。今後の新規ファン獲得はかなり厳しい状況だった。仕事面ではそれなりに貢献しているが、地味なベテラン社員という立ち位置だろうか。
所属事務所にしてみれば、新人グループをデビューさせるからと言って、担当者を増やし続けるわけにはいかない。適正な規模で効率よく会社を回すためには、誰かを犠牲にしなければならないのだろう。もしBerryz工房がそんな理由でリストラされたのであれば、中高年サラリーマンには耳の痛い話である。