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4月2日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、AKB48の高橋みなみ(23)と峯岸みなみ(22)、およびAKB運営幹部、大手広告代理店社員たちが酒席で酩酊していたことを写真つきで報じている。成人メンバーのみならば問題なさそうだが、問題はその写真が撮られたのが2011年4月だという点。高橋の“20歳を祝う誕生日パーティー”という名目の席で、当時、峯岸はまだ未成年だったため、AKBを仕切る立場にある運営会社のスタッフたちや代理店社員たちの監督不行届が指摘されている。
同誌ではその写真が2011年4月に撮影されたものであることを、いくつもの証拠から特定。AKBメンバーたちの未成年飲酒行動については過去にもたびたび報じられており、ファンもそれだけならば「またか」程度の感想だろうが、彼女らが幼稚園児のコスプレをして男の膝の上に乗ったり、半裸の男性と抱き合ったり(その男性はその後、全裸になったそうである)していることや、誕生会が開かれたのが東日本大震災が発生してから間もない時期で日本中が自粛ムードだったことを踏まえ、批判が殺到している。
特にAKBグループは震災後、「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、被災地訪問ライブなどのチャリティ活動をしてきたが、「震災直後にこんな宴会しているなんて」「しょせん偽善者集団」とネット上では非難轟々。さらに高橋はAKBグループのメンバーたちを束ねる総監督という立場に任命されていることもあり、「総監督がこんな淫らな飲み方してるなんて情けない」「10代メンバーに悪影響だから総監督を辞めてほしい」との声も上がっている。
しかしなぜ、2015年の今になって4年前の写真がこうしてスキャンダルになるのか。それは、「文春」の前週号に大きく掲載された、元AKS社員の“盗撮データ”が記者たちの手に渡ったからである。この元社員はメンバーたちが控室で着替える様子や、個室トイレで用を足す姿を何年にもわたって盗撮し続けていた。盗撮データと一緒に、こうしたメンバーやスタッフたちが飲み会で撮影したスナップ写真が保管されていたということだろう。ともすれば、これよりもっと“ヤバい”画像や動画データもまだまだ存在するのかもしれない。AKB側としては、流出したデータをどうにかする取り引きが急務だろう。
ただ「データさえ世に出なければ何をしてもいい」わけではないことは自明。こうした醜態が世間に晒されるたびに、「やっぱりAKBってダサい」という見方が広まっていく。国民的アイドルグループは男性ファンだけでなく、多くの子供たちにとっても憧れの対象。その称号を名乗るならばそれなりの節度ある運営をしてもらいたいものである。
(篠田ロック)