東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、4～10日の集計を基に中古市場の今を語ってもらいます。

　「世界樹と不思議のダンジョン」（3DS、アトラス）が予想をはるかに上回るすごい勢いでした。在庫がどこにもない状態が現在も続いており、公式サイトでもおわびを出したほど。中古でも入荷後即売り切れという状況が続いています。

　中古市場のトップは今回も「テイルズ オブ ゼスティリア」（PS3、バンダイナムコゲームス）。また、「ドラゴンクエストヒーローズ　闇竜と世界樹の城」（スクウェア・エニックス）のヒット以来、PS4タイトルが上位に上がってきています。「ドラゴンクエストヒーローズ」に続く2本目は中古でというお客さんが多いということでしょうか。

　◇新作ゲームの手応え

　「龍が如く0 誓いの場所」（PS4・PS3、セガ）に期待。固定ファンもしっかりついているシリーズですし、テレビCMもかなり投入されているようでしばらくゲームを遊んでいなかったという層への浸透も期待できそう。作品の特性上アキバよりも新宿店の方がよく売れると思います。根強いファンがいる「デジモンストーリー サイバースルゥース」（Vita、バンダイナムコゲームス）、「うたのプリンスさまっAll Star After Secret」（PSP、ブロッコリー）にも注目しています。

　14日には中古ゲームやブルーレイ、DVDが7％オフになるセールを実施します。ぜひこの機会に遊びに来てくださいね。

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。