社会そのほか速
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俳優の高岡奏輔(33)が1月末に都内で行われた主演舞台「悪」の公開稽古の後に、当時交際中と報じられていた歌手の鈴木亜美(32)と破局していたことを告白した。記者もその場で取材をしており、一部始終を見ていた。
舞台の千秋楽の翌日(2月9日)が鈴木の誕生日だったため、その日の過ごし方について質問され、高岡自ら「あの…、もう付き合ってないので」と告白した。通常、この手の質問に主演俳優が真っ正直に答えることはまずないので、質問した側が逆に「えっ」と驚いたほどだった。
取材はその段階でいったん終了。しかし、その場に残った記者数人が原稿を書くなどしていると、高岡が再びフラッと姿を見せた。ダメもとで「いつ頃別れたんですか」と尋ねると、はっきりした時期は明言しなかったが「前の時は、もう一緒じゃなかったんで…」とヒントをくれた。
「前の時」とは同舞台の製作発表を行った昨年12月29日のこと。実はこの時に記者を含む数人で、高岡に鈴木との結婚について、ややしつこめに食い下がっていた。この時、高岡は「具体的な予定は何も…」とお茶を濁していたが、実際にはすでに破局していたのだ。
結果として報道陣は傷心の高岡に追い打ちをかけるような質問をしてしまった形となった。これに、予想外の“神対応”をしてみせた高岡に対する見方が一変した。この男、実は“天然”なんじゃないかと。
高岡奏輔といえば、若手イケメン俳優として、映画「バトル・ロワイアル」(2000年)や「パッチギ!」(05年)などで主要なキャラクターを演じた。07年には女優の宮崎あおいと結婚するなど、華やかな話題も提供した。そんな流れが急激に変わったのが、11年のツイッターでのフジテレビ批判だった。当時、韓国ドラマを放送するなどしていたフジテレビに対して「正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。韓国のTV局かと思う事もしばしば」などとツイート。これが大騒動に発展した。
当時は「なんでこんな余計なことをしちゃうんだろう」などと思っていたが、今回のリアクションを見る限り、高岡はただただ素直に危機感を表現しただけだったのだと感じた。テレビドラマで主要な役を演じられる俳優はごくわずか。そんな中でドラマの1枠が海外の作品で埋められれば、日本の俳優が表に出る機会がさらに減ることになる。そんな思い表現したのだろうが、タイミングと言葉が悪かった。結局、直後に当時の所属事務所を辞めることになり、その後、宮崎とも離婚した。
今回、高岡が「もう一緒じゃなかったんで…」と答えたのは公開稽古と舞台の初日公演の間の時間。直球を投げ続けた記者に“男気”で返したのか、しつこさに折れたのかは分からないが、答えるはずのないタイミングで、ストレートに質問に答えてしまう天然ぶりが、ネタになったことだけは確かだった。
ただ、フジテレビ騒動のように、素直すぎることがあだになることもある。騒動以降、舞台や映画では活躍しているが、テレビで見る機会はめっきり減ってしまった。大人になって、コメントが箸にも棒にもかからない、通り一遍のものになってしまうのはつまらないが、演技力には定評があるだけに、“干されない”程度に天然でいてほしいものだ。
(デイリースポーツ・澤田英延)