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テレビ東京の人気バラエティ番組「出没!アド街ック天国」の新司会者にV6の井ノ原快彦(38)が決定。20年にわたって番組の顔を務めてきた愛川欽也(80)の後任として、4月4日放送分から出演することになった。この人選に首をひねるのは、放送開始当初からのアド街ファンだというテレビ誌ライターだ。
「番組に関係ない井ノ原が唐突に新司会者と言われても、正直ピンと来ないですね。初期からのレギュラーである薬丸裕英(49)が司会者に昇格すればいい話。それだったら『笑点』(日本テレビ系)の司会者を三遊亭圓楽や桂歌丸が受け継いできたように、視聴者も納得できるのですが」
アド街は、東京を中心とした首都圏の街を取り上げた情報バラエティ番組。関東ローカル向けの内容ながら、北海道や愛知、大阪、福岡など全国20局近くで放送されており、テレビ東京にとって看板番組のひとつだ。人気アナの大江麻理子が長らくアシスタントを務めていたことでも知られている。
番組ではそれぞれの街をマニアックに深く掘り下げ、毎回、地元出身のタレントをゲストに迎えての濃いトークが展開される。レギュラー陣も峰竜太(63)と山田五郎(56)、それに薬丸と、街を語るのに相応しい重量級の顔ぶれ。それゆえ井ノ原にこのメンバーを仕切らせるのは、どうにも荷が重そうである。
「井ノ原はNHKの情報番組『あさイチ』のキャスターを5年近くにわたって務めており、司会者としての経験は十分にあります。また出身地も品川区なので、東京の街を語るには適していますね。ただ、前司会者の愛川はその重鎮さゆえ、誰がゲストに来ても気楽に対応できていましたが、まだ三十代の井ノ原に同じポジションが務まるかどうかは疑問です。そもそもジャニーズの大先輩である薬丸とのやり取りがどうなるのかも興味深いですね」(前出・テレビ誌ライター)
もっとも番組ファンにしてみれば、峰や山田が繰り出す異様なまでのウンチクぶりが見どころのアド街。井ノ原が上手く調整役に徹すれば、意外にスムーズに回るかもしれない。ともあれ、4月からはセットも一新されるとのことで、リニューアル1回目の放送に期待したい。