社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
1月31日に自宅浴室で意識不明の状態で発見されてからというもの、昏睡状態が続いている故ホイットニー・ヒューストンの愛娘ボビー・クリスティナ・ブラウン。彼女の“夫”であるニック・ゴードンは、12歳のときに生みの母親が育児困難に陥ったためにホイットニーに引き取られ、クリスティナの兄として育てられた。ホイットニーはニックと養子縁組はしなかったが、実の息子同然に接し、ニックもホイットニーのことを「ママ」と慕っていた。
DVの痕跡や薬物売人の登場、遺産相続……ホイットニー娘の近辺が、まれに見るゲス展開に
2012年にホイットニーが急死したとき、精神的に錯乱状態となり薬や酒に手を出したクリスティナをニックは全力でサポート。2人がホイットニーの死後間もなくして交際をオープンにし、すぐに婚約を発表。とはいえ、Twitterで結婚を報告したときには、兄妹同然に育った2人の結婚への世間の風当たりは強かった。ホイットニーの遺産を全てクリスティナが相続していることから、ニックが2,000万ドル(約24億円)の遺産目当てでクリスティナと付き合うようになったと見る人も多く、親族も大反対していたという。
1月31日にクリスティナが倒れた際には、マスコミは「第一発見者はニック」と報道。警察や救急車が到着するまで心肺蘇生法(CPR)を試みたのもニックだったと伝えた。しかし、その後、第一発見者は友人だったことが判明。また、クリスティナの体に複数の不審な傷があったことから、警察は「事故ではなく事件の可能性あり」として調査を開始。ニックとクリスティナはよく口論しており、ニックが暴力を振るっていたという証言、31日もクリスティナが発見される1時間以上前に2人は口論していたという証言が出てきたため、警察がニックの関与を疑っていると伝えられた。
その後、クリスティナの父ボビー・ブラウンの弁護士が、「詳細を調べたところ、クリスティナとニックは法的には結婚していないことが明らかになった」と発表。ボビーはニックのことを、「うさんくさい男」「娘にドラッグなどの悪影響を与えた男」「娘にDVした」と激怒し、彼が見舞いに来ることを断固拒否。クリスティナと暮らしていた家からも出て行くよう命じ、玄関の鍵もさっさと換えたためニックは住む家を失ってしまった。
医師は2月上旬に「クリスティナは脳死に近い状態で、回復する見込みはないに等しい」と生命維持装置を切るよう勧めたが、ボビーは「絶対に目を覚ます」「奇跡は起きる」と拒否。そんなボビーに対し、ニックはTwitterで「自分がそばに行けばクリスティナは目覚める。確信している」「彼女がそう望んでいる」とツイートし、面会させてほしいと訴えたが、ボビーはこれも拒否し続けた。するとニックは、「なんで会わせてくれないんだ」とキレ始め、「だいたい、お前がこの5年間で彼女に会ったのは4回だけだろうよ。クリッシー(クリスティナの愛称)がホイットニーの大金を手に入れることになったら父親面すんのかよ」「今さら家族を演じるなよ。白々しい。お前らは売名のためにいるんだろ」などと攻撃を開始。ボビーもホイットニーを薬物依存症にしたDV男だといわれているため、一時期はニックに同情が集まったが、2月下旬にニックが友人と一緒に「BK(ボビー・クリスティナ)のために祈ろう」とプリントされたTシャツの販売を計画しているという報道が流れ、「昏睡状態にあるのに金儲けか!」「やっぱりとんでもない男だ」と再び叩かれるように。
そんな中、ニックが人気トーク番組『ドクター・フィル』に出演することが決定。いまだクリスティナが昏睡状態にもかかわらず、彼女との関係を赤裸々に語ると言いだし、世間は唖然とした。番組の撮影はすでに終了し、放送も11日に決定している。今はまだ予告編しか公開されていないが、番組MCのドクター・フィルが憔悴しきっているニックの母親に対して、「息子さんは誰も受け入れない状態で、このままだと1週間のうちに死ぬんじゃないかと懸念しているんですね」と確認するシーン、話し合いにニックが加わり、「クリッシーに会いたいよ。彼女はオレの全てなんだ」と号泣したり、「ボビー・ブラウンのこと大キライだ」としゃくりあげながら訴えるなどのかなり追い詰められている姿、小刻みに震える手で母親の手を握り締めるニックに向かってドクター・フィルが「このインタビューが終わり次第、リハビリ施設に入るんだ」と説得する姿が映されている。
「ドクター・フィル」の名で親しまれているフィル・マグローは、米テレビ界の女帝オプラ・ウィンフリーの腹心として知られる臨床心理学者。1998年から毎週火曜日にオプラの番組で機能不全家庭や精神的トラウマについてのアドバイスをするようになり、99年に発売した本はベストセラーに。02年には制作会社を立ち上げ、『ドクター・フィル』という番組をスタート。アメリカで最も有名な臨床心理学者となった。
米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、今回のニックの番組出演は彼の母親に頼まれた「インターベンション」だったとのこと。「インターベンション」とは、麻薬、アルコール、ギャンブル、摂食障害などのさまざまな依存症の人たちを、家族や友人らが団結した上で介入し、リハビリ施設に送り込むという方法。母親は、ニックが誰の言うことも聞かず、薬物やアルコールを乱用していることに危機感を抱いており、苦渋の決断としてドクター・フィルに助けを求め、公共の電波を借りての「インターベンション」を了承したのだという。
なお、ニックは少し前まで実の母親のことを「長年自分のことを放置したひどい女で、母親とは認めない」と避けていたが、予告編では母親はニックのことを心底心配しているように見えた。なお「TMZ」によると、ニックは撮影スタジオにふらふらの泥酔状態で現れたため、セットまで台車に乗せて運ばれたとのこと。ニックは撮影前に精神安定剤のザナックスと、ウィスキーの「ジャック・ダニエル」を大量に摂取していたという情報もある。
トーク番組の「インタビュー」だと聞かされていたニックは「インターベンション」だと知ったとき、激怒してスタッフ2人を殴ったとのこと。撮影は一時収拾のつかない状態にもなったそうだが、ドクター・フィルはニックをリハビリ施設に直行させることに成功。頻繁に更新されていたニックのTwitterは4日以降ツイートが止まっているため、4日からリハビリを開始したものとみられている。
「ドクター・フィル」の予告編を見たネット民の反応は冷ややかなものが多く、「ニックがとても真実を語っているとは思えない」「ラリラリでそれどこじゃないじゃん」「自分の金でリハビリに行けばいいのに」「ドクター・フィルは視聴率のためにニックを助けたとしか思えない。がっかり」といった意見が飛び交っている。
ボビーは今回のニックのテレビ出演についてコメントを出しておらず、一切の関わりを持ちたくないようだ。娘が回復することだけを祈り、そばに寄り添い続けるボビーだが、このままだと莫大な医療費だけがかかり、ニックがリハビリ施設入りして静かになったとしても、親族間で金銭面をめぐる問題が発生しそうだと懸念されている。