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歌舞伎俳優の市川海老蔵(37)が22日、大阪市内で、京都・南座公演「市川海老蔵特別舞踊公演」(4月17~25日)の取材会を行った。四代目を襲名した市川九團次(42)も同席し、襲名披露を兼ねた同公演への意気込みを語った。
九團次は以前、坂東薪車の名で活動していたが、師匠の坂東竹三郎に無断で秋元道行の芸名で現代劇に出演。昨年1月末付けで芸養子解消を通知されて名跡を返上した。昨年9月から市川海老蔵門下となり、市川道行を名乗って修行。今年1月に四代目市川九團次を襲名した。
一時は歌舞伎を離れるなどの紆余(うよ)曲折を経て、再出発となる九團次は「成田屋さんの大切な大きなお名前です。この大きな名前に一日でも早く見合う役者となりますよう、一意専心、脇目もふらず頑張って参ります」と決意表明した。
海老蔵は「さまざまな(名前の)候補はあった」と明かし、「彼も四十過ぎなので、出世名より落ち着かせる名前でどんどん芸を深めるということ。九團次は頑張らなくてはいけない名前。いい名前だと思います」と期待を寄せた。
取材会中に海老蔵が「まだもめてるの?」と質問し、九團次が即座に「もめてません」と否定する場面もあった。
同公演で九團次は襲名披露の口上も述べる。