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映画『約束の地』が、6月13日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開される。
同作は、1882年にアルゼンチンとチリにまたがる南米大陸の南端地域パタゴニアを訪れた父と娘の物語を描いたロードムービー。アルゼンチン政府軍の先住民掃討作戦に参加しているデンマーク人エンジニアのディネセン大尉が、海辺の野営地から忽然と姿を消した娘インゲボルグを捜索する中で、やがて荒野で孤立し不思議な世界にさまよい込んでいく模様が描かれる。
主人公のディネセン大尉を演じるのは、これまでに『危険なメソッド』や『オン・ザ・ロード』などに出演しているヴィゴ・モーテンセン。モーテンセンは、製作と音楽も担当しており、「これまでに関わった仕事の中で、最も満足のいく経験のひとつになった」と語っている。また、インゲボルグ役をヴィールビョーク・マリン・アガーが演じている。
メガホンをとったのは、日本では特集上映での紹介にとどまっていたアルゼンチン出身のリサンドロ・アロンソ。撮影監督は、アキ・カウリスマキ監督作『ル・アーヴルの靴みがき』『浮き雲』などを手掛けてきたティモ・サルミネンが務め、35ミリフィルムによって画面の四隅が丸みを帯びた変形スタンダードサイズの映像を作り出しているほか、ロングショットの長回しを多用し、幻想的な映像世界を演出している。なお、同作は昨年の『カンヌ国際映画祭』国際映画批評家連盟賞を受賞している。