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4月16日で没後10年を迎えた伝説のフォーク歌手、故高田渡さんの長男で音楽家の高田漣(41)が22日、渡さんゆかりの東京・吉祥寺の焼き鳥店「いせや公園店」でライブを行った。自身が選曲した渡さんのベストアルバム「イキテル・ソング~オールタイム・ベスト~」と、自身による渡さんのカバーアルバム「コーヒーブルース~高田渡を歌う~」の発売記念イベントだ。
「いせや」は、本店も公園店も渡さんが愛した店で、高田渡ファンにとっては“聖地”。漣によれば、渡さんは店主を待ち伏せて“同伴出勤”し、店員が出勤してくる昼過ぎには「ベロベロ」になっていた。仕事を依頼する電話も「いせや」にかかってきたというから、ほとんど第二の自宅だ。「いせや」からはお歳暮が届いていたという。
漣が渡さんのライブに参加するようになってからも、渡さんは地方公演から帰京すると「いせや」に直行していた。渡さんは「せいぜい食べて焼き鳥1本」で、焼酎とウーロン茶を頼んで「自分でウーロンハイを作っていた」。医師に飲酒を禁じられていた時期も習性で「いせや」に通い、ウーロン茶を飲んでいたという。
漣は「子供の頃からいつも父に連れられてここ(公園店)と本店によく来ていた。父がお酒を飲んでいる横で、シューマイとか食べていた」という。実は渡さんも、父の豊さんに連れられて来たのが「いせや」通いの始まりだった。
三代で常連の漣は「『いせや』でインストアライブ…確かにインストアですね。まさかここでやることになるとは思っていなかった。他のどこでやるよりある意味、高田渡をしのぶには相応な場所でしょう」と笑った。
ライブでは400通の応募から抽選で招待されたファン50人を前に、「仕事さがし」「自転車にのって」「ヴァーボン・ストリート・ブルース」「コーヒーブルース」「フィッシング・オン・サンデー」「アイスクリーム」「鉱夫の祈り」の全7曲をギターの弾き語りで披露した。「アイスクリーム」は予定外の選曲。「フィッシング-」ではスライドを聴かせた。
漣は「初めて聴いて、覚えていただいて、機会があったら歌ってもらって、作った人からどんどん伝承されていくのが、フォークソングのすごく正しい形だと思う。そこでつながっていったらいいな、と思います」と語った。2015/4/22 21:37 更新