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プロフェッショナル巧の格言 橋本テツヤ(ジャーナリスト)(3)

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プロフェッショナル巧の格言 橋本テツヤ(ジャーナリスト)(3)

 プロフェッショナル巧の格言 橋本テツヤ(ジャーナリスト)(3)

 

  橋本は平成5年の皇太子殿下ご成婚日に、雅子妃殿下がお召しになった“十二単”について、NHKに出演し、解説したという貴重な経験を持っている。「趣味が高じて、着物着付け師の資格を取った」のだそうだ。
  「その前に、僕は小唄の名取りということもあって、着物に興味を持っていた。着付け教室に習いに行ったら、女性は四方の鏡のところで下着姿で着付けするから、男性はダメですと言われた。『男性の着付け師は日本に一人もいないんですか?』と聞いたら、そうだと言う。それなら僕は、初の男性着付け師になろうと資格を取ったんです」
 
  古代衣装にも造詣が深かった橋本は、京都の下賀茂神社に行き平安時代の十二単に興味を抱いた。そのことを小耳にはさんだNHKから、ご成婚日に解説の依頼が来たという。
  「その時は『ザ・ロンゲストショー』に出演していたころで、タレントのマリー・クリスティーヌに新幹線の中でバッタリ会ったんです。そこで彼女が『橋本さん、着付けやっているというけど、ほんとにできるの?』と言われたから、彼女をモデルにして十二単の着付けを解説したんです」
 
  橋本はその他に調理師資格も持っている。
  「学生時代に結婚した女性と離婚して以来、一人暮らしが長かったこともあって、自分で料理を作っていたんです。僕は料理ができない女はバカだと思っている。なぜなら、次はこれ作ってあれ作るという組み立てができないからです」
 
  多種多様な資格を持つ橋本は作詞も手掛けており、その功績を認められて平成12年に東久邇宮記念賞を受賞している。しかし、ここ10年ほどは本業のテレビの世界と無縁な生活を送っている。
  「『アナウンサーを育てたら?』という誘いもありますが、今の若い人たちは言葉遣いからして違うので、育てたいと思う人材はいない。テレビの世界は嫌いじゃないですが、人間関係が嫌い。それより、講演活動を通じて啓蒙活動を積極的にやった方が楽しいですよ」
 
  メンタルケア心理士の資格を持って、地域精神医療活動の一環として引きこもりの老人たちと面談。人との会話の重要性をアドバイスしているという。
  「喋ると発語運動が働いて、脳の神経細胞に刺激を与えることができるんです。喋らなくなると声が枯れて、口の周囲の筋肉が硬くなり、会話することが億劫になる。会話だけでなく、新聞を毎日音読することも効果があると説明すると、必死になって実践してくれますよ」
 
  その他、肥満予防健康管理士として「肥満は万病のもと。…

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