社会そのほか速
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3月5日~8日の4日間、パシフィコ横浜で開催された『ジャパン インターナショナル ボートショー 2015』。最新のボートやヨット、マリンライフを楽しむための情報が満載のイベント。なにやらサングラスがトレードマークのヨット好きなあの人にも遭遇! 『ボートショー』に初めて行ってきました。
【写真】タモリも興奮! イベント全写真を見る(34点)
■ボートがズラリと並ぶ、非日常な空間に興奮!
会場にはピカピカのボートがずらり! 普段あまりボートに馴染みがない筆者は、その光景に圧倒されます。これだけ大きなものが一同に集まっていると、会場を進むだけでワクワク。テンションがあがります。
自動車メーカーとしてもお馴染みのトヨタのブースにも、人目を引くカッコイイボートが。トヨタの特徴は、車のエンジンや操作など、車の技術を元に展開しているというところ。昨年10月に3年ぶりに発売した新モデル「ポーナム31」は大好評で、今回のボートショーでは“日本ボート・オブ・ザ・イヤー2014”の大賞に輝いています。
燃費がいいのに馬力が高く、スペックの割には価格が抑えめ、というのが魅力なんだとか。まぁお値段は2970万円ですけどね! でも見た目からスタイリッシュで豪華。とにかくカッコイイ! 船内も天井が高く、驚くほど広々としていて過ごしやすそうでした。
そしてこの業界最大手といえばヤマハ。様々なタイプのボートを出していますが、今注目は海を走る楽しさを最大限に楽しめる、スポーツボートではないでしょうか? 値段は1000万円近いのですが、フルオプション仕様なので、通常いろいろオプションを付けなければいけないと思うと、そんなに高過ぎるというわけではないのかも? 若い世代に人気らしいです。
また、小さいですが、その分お手頃なエントリーモデルも出ているので、気になる人はチェックしてみては。
さらに、ヤマハの水上バイク・マリンジェットは今年から最新技術が加わり、大きな変化が。今までは右側に付いていたレバーを引いてバックしていたのですが、新しいモデルは、自転車のブレーキのようにハンドルのグリップ部分で操作可能。これにより、力の弱い女性でも楽に操作できるように。
■ボートにまつわる関連ブースも充実
船の展示だけでなく、海遊びの拠点となるマリーナのブースも。横浜ベイサイドマリーナは都心からも近く、ヨットレースやマリンイベントも多い、1年中楽しめる日本最大級のシティ・マリーナ。
船を停めるのには嬉しいロックシステムでセキュリティも万全。1隻1マスのシングルバースは風が強い日も安心で、オーナーさんからも好評だそう。
そして別途契約が必要ですが、操作がわかりやすい携帯端末「タリスマン」システムを独自開発。簡単操作や海図の見やすさに加え、この端末を使えば、海上でもデザリングでインターネットを快適に楽しめます。
リビエラマリンクラブのブースでは、船や船舶免許を持っていない人にもオススメな情報をゲット。専任のマリンコンシェルジュがその人に合ったクルージングやマリンスポーツのプランを提供してくれるリビエラ。要望に合わせ、キャプテンやクルーを付けてくれるサービスも。ということは、船舶免許がなくても憧れのクルージングライフを楽しめるということ!
また、海洋冒険家の白石康次郎さんによる海洋塾も開催。ボートフィッシングやヨットセーリングなどが体験できる親子向け教室はリピーターも多く大好評。今では大人向けの海洋塾を開催するまでに。大人の海洋塾は親子向けより少しディープに体験できるそう。これは気になる!
他にも、子どもも楽しめるゴムボートや帆船模型、オリンピック応援プロジェクトブース、災害用の救命艇など「社会に役立つボート」コーナーといった、マリンライフに関する情報に溢れていました。
常に人が絶えなかったのが、日本初上陸のモーター付きのサーフィン、ジェットサーフのブース。女性でも楽に持ち上げることができる軽量ボディで、これはちょっと欲しい。
マリーナに行くには、その足も欠かせません。プレミアム・マリンライフスタイルゾーンには、Audiの車が並びます。その隣には、極上のプレミアムライフ情報を届ける雑誌『Richesse(リシェス)』も。
と、その時、Audiブースのイケメンと気さくに話すサングラス姿の紳士を偶然発見。近づいてみると……もしやあれは、国民的お昼の顔だったタモリさんではないでしょうか!
■タモリさんが、なぜ『ボートショー』に!?
なぜタモリさんがここに……と来場者の人も思ったかもしれませんが、タモリさんは無類のヨット好き。ここ数年はタモリさんの名前が冠されたヨットレース「タモリカップ」を開催しているほどなんです。
Audiと雑誌『Richesse』は「タモリカップ」を応援。その縁で、今回ボートショーで一緒のエリアに出展することに。そこに、タモリさんが挨拶にきたというわけだったようです。どんどん繋がる「タモリカップ」の輪。
昨年のタモリカップの様子をまとめた写真を見ながら談笑する、タモリさんとAudiのアレックスさん。写真がよく撮れているとご満悦。
続いて、タモリさんが名誉船長を務める帆船「みらいへ」のブースへ。展示されていた「みらいへ」のパネルには、手を振るタモリさんの姿も入っており、そこにサインを書き入れていました。
■タモリさんに「タモリカップ」やヨットの思い出について聞きました!
久しぶりに訪れたボートショーに、規模や出展数が少なくなってしまったと寂しそうなタモリさん。でも船ってお安くはありません。昔は若者も多かったのでしょうか?
――昔は若者も多かったんですか?
タモリ:今より若者は海やってましたねぇ。若者が来ないんで、そのためにタモリカップやったんですから。ところが、ほとんどが来なくて。おやじたちが大騒ぎするイベントになっているんです。若い人と女性が来て欲しいですよ。
――でも昨年は家族連れもそこそこ参加されていましたよね?
タモリ:まず家族に理解されていないんですよね、ヨットの人たちはほとんど。
――一緒に遊びに行く、ということにはならないんですね。
タモリ:そうそう、一緒に遊びに行くってこと(を出来る場所を作って)、「おもしろいだろ? 」ってことをだましだましやっているのがタモリカップなんですよ。
――でも、今ではタモリカップに若者も出場していますね!
タモリ:まだまだ。自分の船をおいているマリーナに行っても、若者がいないです。マリーナを歩いていないですよ。
――なかなか船は買えないというのが現状かもしれません……
タモリ:いや、みんな誰かの船に乗るんですよ。それで覚えていくんです。それが今は(マリーナ自体に)若いのが来ないんですよ。僕らなんか全部、知り合いで乗ってましたからね。
――今は船で遊ぶこと自体が少なくなってきているということですかねぇ。
タモリ:そうですね~。なんでこんなに海に囲まれているのに、利用しないんだろう。昔は用もなく、ヨットハーバーに行ってうろちょろしてたもんですけどね。
――昔はそういう波止場みたいなところがロマンチックっていうイメージがあったじゃないですか。今はそんなにないですよね。波止場で愛を語り合うみたいなのは(笑)
タモリ:ないよなぁ(笑)。砂浜くらいかな。
■「夏はやっぱり、ヨットとサルサでしょ」
――今まで開催されてきた中で、印象に残っているヨットやパフォーマンスはありますか?
タモリ:関西からずーっときてくれる船があるんですよね。博多の方にも。そういう船にはほんと感謝します。よく来てくれるなって。何日もかけてくるわけですよ、ヨットですから。
――前夜祭ではいつもサルサをやられていますよね。
タモリ:これは最初から、サルサとヨットって決めていて。サルサは盛り上がりますからね~。サルサは日本人、絶対好きになると思ってたんだけどな。
――でもサルサがかかるとやっぱり沸き立ちますよね(笑)
タモリ:沸き立つでしょ? おやじたちがあんなに踊るとは思わなかったよ。全員踊ってますからね~。夏はやっぱり、ヨットとサルサでしょ。
――タモリカップはヨットの知識がなくても楽しめますか?
タモリ:レースはゆるいレースです。一応レースはちゃんとやるんですけども、そこまでレースをぎちぎちにやるのが目的ではないんで。レースも楽しもうよという、条件もすごい緩やかな条件です。これだって最初30艇くらいから出発したんですからね。
――すごいですね、もう今は規模が。
タモリ:よくここまで来ましたよ。日本一目指してるわけじゃないけど、今日本一になりましたしね。大きな大会を目指そうとは思ってたんですけどね。最初から比べれば夢みたいなもんですよねぇ。
ギリシャの5泊か6泊のヨットレースがあるんですよ。世界各国から100艇くらい行くんだけども、上位10艇くらいがマジでレースやってる。で、他はやってないんですよ。
というのは、レースという名の観光で、毎日、どっかの港に寄って夜は宴会。また次行って夜は宴会(笑)。日本でもそういうレースをやりたい。……レースじゃないな。レースと称して宴会というか。廻っていくっていうのはいいなって思う。
■タモリさんと森繁久彌さんを繋いだヨット
タモリ:昔、森繁さんと仕事したことがあって。いつも打ち合わせの時、席が隣だったんです。一番遅れてきて、ヨットの雑誌を置くんですよ。その雑誌見たいな、と思って、読み終わったみたいだから「見てもいいですか? 」って見てたの。
「お前ヨットが好きか? 」って聞かれて、「僕はヨット持つのが当面の目標なんです」って言ったら、「ふーん。お前ね、このあいだ見たけど、あれは何だ? あのイグアナってのは。バカみたいなことやってんじゃないよ。でもいい、それは仕事だからな。趣味だけはこういう高尚なもんを持つ、それを目標にするってのはいいことだ。水平線に夕日が沈むね。すーっとヨットを沖に出すんだよ。そうするとね、もうね、女の子は貞操観念ありませんよ」って言ってきて、どこが高尚なんだよ、お前の趣味は! って(笑)。
あと30mくらいある立派なヨットを持っていて。でも聞いたらやっぱりあれは維持費が大変で、ヨットやめて、50フィートくらいのモーターボートを築地川に置いてたの。オレ仕事でそこを通ったとき、モーターボートの上に森繁さんが乗ってたから声かけて。
そしたら「ちょっと来い、そっち上がって来い」って言われて、船の何自慢するのかなと思ったら、エアコンの機械指して「おい、霧ヶ峰」。霧ヶ峰の何が自慢なんだろうって(笑)。ほんとあの人はわかんない人だった(笑)。
ヨットで繋がるいろいろな縁。船を持っていなくても、港やマリーナに行けば、海に出るきっかけと出会えるかのかもしれません。また、海に出る魅力は「やっぱり自然の中にほったらかされることじゃないかなぁ(笑)」と語ったタモリさん。ゆらゆらと大海原に投げ出される感覚を、ちょっと味わってみたくなりました。
初めて目にするたくさんの船たちを見て回り、海に新たな興味が湧いてきた『ボートショー』。やっぱり海ってロマンがあります。タモリさんが言うように、せっかく海に囲まれた日本にいるなら、マリンライフを楽しまなきゃ損ですよね!