社会そのほか速
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メディアで活躍する芸能人は、芸能プロダクションなどに籍を置いて活動するケースが圧倒的だ。また、その中でもひとりで活動を行うタレントがいる一方、グループ活動に精を出す芸能人も多数存在する。
「察してください…」関係者も口を濁した、ジャニーズ派閥問題
彼らは事務所の看板やグループ名によって個人的な知名度を上げている芸能人も多いが、逆に事務所やグループなどの肩書きが個人にとってマイナスに作用しているパターンもあるという。そこで今回は、業界の各分野で活躍するスタッフにその辺りの事情を詳しく聞いてみた。
そもそも、事務所の名前やグループ名などの肩書きが、個人活動を行うにあたってマイナスに作用するとは一体どういうことなのか。
「これは本来ならとても演技が上手な方であっても、『所詮はジャニーズだから』『所詮は○○のグループメンバーだから』などのように色眼鏡で見られてしまうケースです。おそらく個人で俳優業をしていたら、もっと評価されていたような人であっても、事務所の名前やグループへの所属で損をしている場合があるんです」(ドラマ関係者)
具体的には、どのような人物のことを言っているのだろう。まずは、先ほどとは異なるドラマの現場で働くスタッフが、あのグループOGの名前を挙げた。
「大島優子さんですね。現在はグループを卒業し、女優業をメインとして活動していますが、時折『演技が下手』と話題になることがあります。ですが、実際はいわれるほど演技は下手ではないですし、上手い部類に入る女優だと思いますよ。この評価は、元AKB48という肩書きのせいではないかと思うことが多々あります」(ドラマスタッフ)
彼女はAKB48への加入後、数多くの映画やドラマに出ているが、そもそもは子役出身のタレントだ。そのため、AKB48加入以前からドラマや映画には多数出演している。そういう意味では土台のある女優なのかもしれない。
そして男性俳優に関しても有名アイドルの名前が挙がった。
「V6の岡田准一くんですよ。岡田くんは所属グループのV6というよりも"ジャニーズ事務所"という色眼鏡がかかってしまうので、そこがかわいそうです。ジャニーズ所属のタレントさんの中には演技が上手い人もいるのに、どんなに頑張っても『所詮はアイドル』という枠で見られてしまうため、正当な評価が受けられないこともあります。そんな中でも、岡田くんはもっと評価されるべきひとりです」(映画関係者)
岡田准一といえば、近年は映画やドラマに引っ張りだこで、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞も受賞している。すでに評価されているようにも感じるのだが…。
「もちろん、一定の評価は得ていますが、もっと評価されてもいいとの意味合いです。最優秀主演男優賞は、当然の受賞だと思いますが、岡田くんが受賞しても『アイドル』や『ジャニーズ』という色眼鏡の中で語られてしまうこともあるので、ひとりの俳優としてさらに評価されてほしいです。もちろん、ジャニーズ事務所に所属していたからこそ今があるんですが、結果論としてはもったいない気もします」(映画関係者)
この関係者がいうようにグループや事務所があったからこそ、今の仕事や地位に繋がっている事実があるため、一概にグループや事務所の存在を否定することはできない。しかし、観る側が少しでもフィルターを取り払って一個人としての才能に目を向けてもいいのかもしれない。ドラマや映画の現場において『さらに評価されるべき』といわれる俳優や女優に、さらなるスポットライトが当たることを願っている。
(文=吉沢ひかる)