過ぎ去った過去の恋愛に捕らわれ、何カ月も……いや何年も、次の恋愛に進めない人が少なからず存在します。無理に背中を押されることを本人は望まないのでしょうが、時間には限りがあるのでもったいないです。「去る者は追わず」スキルを身に着けるには、まず「去る者を追っても無駄」という事実に向き合う必要があります。
普段は諦めがつくのに……
ほとんどの女性は、恋愛以外の事柄に関してなら、「去る者は追わず」が上手にできているように見受けられます。たとえば行きつけのネイルサロンが、諸事情あって今月いっぱいで閉店するとしましょう。つまり、自分からネイルサロンが去っていくカタチです。「なんとか営業を続けてください!」と涙ながらに訴えたりしないですよね? 残念には思いますが、自然に受け止め、ほかのネイルサロンを探すでしょう。
ネイルサロンに対しては「去る者は追わず」ができるのに、恋愛になるとできなくなるのは何故でしょう? それは、「人間の感情は変わるもの」という期待感をかなり強く持っているためです。
感情が変わっても行動には移さない男心
確かに、人間の感情は変わります。自分の元から去って行った男性が、ひょんなことから「やっぱりアイツはイイ女だったなぁ」と思い直すこともあるでしょう。ここまでは、割とよくあるケースです。「電車移動がメインで、クルマにはほとんど乗らないから」と手放した愛車に対して、惜しい気持ちが湧くようなもの。
厄介なのはここから。男性の世界には、「男に二言はない」という、私たち女性にとっては非常に不都合なスタンスが存在します。一度、別れようと宣告したのだから、感情が変わったことを理由に、復縁しようぜ、と言うわけにはいかないのです。
感情はどんどん変化していく
復縁しようぜと言いづらい事実が変えられないとなると、男性に残された選択肢は「感情」をチェンジさせるのみ。「アイツはイイ女だったが、次を探そう」と。この結論に至るまでのスピードがおそろしく早いのです。「やっぱりアイツはイイ女だったなぁ」と、感情が変わったのはほんの一瞬だけ。そう考えると、感情は変わっていないようなもの。いや、感情が変わっていないわけではないのですが、一瞬だけ変わった感情から、更に変わるのです。
閉店したネイルサロンと全く同じお店を探すのは不可能です。しかし、距離が近かったり、サービスが充実していたり、技術が高度だったり、違う魅力を持ったお店なら見つけられます。恋愛においても、感情が変わってしまった男性を追い続けるのではなく、新たな男性との出会いにシフトチェンジしていきましょう。
(菊池美佳子)人間は、見た目がすべてではありません。とは言え、ある程度は外見もだいじです。だからこそ私たち女性は、メイクやファッション、ダイエットを頑張るわけです。そして、自分自身で納得できる見た目であることと同じくらい、他者からどう見られているのかも気になるところ。特に、愛する彼氏からの外見評価が気になっている女性も多いのではないでしょうか。
ダメージレベル1「交際当初は可愛いと言ってくれていたのに……」
恋愛中の女性が抱えている外見に関するお悩みでもっとも多いのがコレ! お付き合いを始める前・始めたばかりの頃は「可愛いね」「綺麗だね」など褒めてくれていたのに、交際期間が長くなるにつれ、外見に関する褒め言葉を一切言わなくなる彼氏。お悩みというか、むしろ不満といったほうが合っているかもしれませんね。
この点に関しては、あえて彼氏側の擁護をさせてください。日本人男性はとっても照れ屋さん! 「日本男児たる者、甘~い褒め言葉なんぞ、恥ずかしくて言えるか!」といった心境なのでしょう。
交際当初に褒めてくれていたのは、あなたとお付き合いをするという大きな目標に向かって無我夢中だったからこそ、普段は恥ずかしくて言えないような褒め言葉も自然に発することができていただけのこと。要するに、交際当初の彼は、通常モードではなかったのです。
褒め言葉がなくなったのは、あなたとの関係性に安定感を見出したことで、彼が通常モードに切り替わった証拠。二人の間柄が良い意味で落ち着いてきたのだと、ポジティブに受け止めましょう。
ダメージレベル2「太った?」
体型に対してのツッコミも、女性として気になっている部分だけに、ショックは大きいですよね。ですが、ショックを受ける前に、とりあえず体重計に乗って、ありのままの自分と向き合いましょう。
交際当初に比べて、明らかに太ったのだとしたらダイエットが必要です。結婚後、妻の急激な体型変化に失望する男性は多いですが、それは結婚前のカップルにも該当します。1~2キロ程度なら問題ないでしょうが、服のサイズが変わるほどウェイトオーバーしているなら、彼氏を失望させる前に、何らかの手を打つべきです。
特に太ったわけでもないのに、茶化す感覚で「太った?」と、さながら口癖のように聞いてくる男性もいますね。悪気はないのでしょうが、悪気がないからこそしょっちゅう口にするとも解釈できるので、言われていい気分がしないことを、やんわり伝えましょう。…