社会そのほか速
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阪神・能見篤史投手(35)が10日、広島とのオープン戦(甲子園)で5回2安打無失点と好投。今季は“裏ローテーション”入りする左腕が白星を大幅増するには、“引き出し”を増やす必要がある。
昨季は2勝1敗、防御率1・71と相性のよかった広島打線に安定感抜群の投球。要所では併殺打に打ち取った。「今日は(寒さで)力まないようにしました。(前回登板よりも)チェンジアップはよかった。打者もタイミングがずれていたし」と満足そうだ。
そんなベテランの投球に和田監督もえびす顔。「梅野と(投球)パターンを試していた。順調やね」と落ち着いた投げっぷりに目を細めた。
今季の左腕は先発陣6人の中で、“裏ローテ”の先発1番手を務める。右腕エースとして台頭中の藤浪ら若手に“表ローテ枠”を譲るためで、公式戦初登板は開幕2カード目のヤクルト3連戦中(神宮)の予定だ。
エース級とぶつかる“表ローテ”では、昨季は9勝13敗と期待はずれの成績。要因は登板した26試合中で半分の13試合で2得点以下に沈黙した打線があるが、持ち場が変わることで、より勝ち星の先行が求められる。
「能見登板時に打線が機能すれば、昨季の勝ち負けの数字をひっくり返すことは可能。もう1、2勝はいける」とは某球団首脳。一方で、あるセ球団スコアラーは、現状維持のままでは厳しいという見方をしている。
「能見の課題は、攻め方がワンパターン化していること。基本的には内角の厳しいところに直球、変化球を出し入れしながら抑えるが、外角に関しては打者の目線を散らす程度。仮に、球のキレがいまひとつでも、外側でも球を出し入れして攻められれば打者は焦る。この部分の活用が今季のポイントになる」
左腕の復活は攻めのパターンの“引き出し”を増やすことだ。 (山戸英州)