社会そのほか速
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特殊なインクが使われており、押し間違えても本体後部の消去用ラバーでこすると、きれいに消すことができる。「出張」「打ち合せ」など、デザインは30種類。デザインにあわせて6色用意されている。120円(税抜き)。問い合わせは、同社(03・3538・3780)へ。
「自分の意見は脇に置く」「価値判断をしない」などの極意を紹介。上司や先輩との関係に悩む人にどう接すべきかといったケースも紹介しており、職場のコミュニケーションの参考になる。
アドバンテッジリスクマネジメント(東京)の山本麻理さん(45)の朝は早い。
起床は午前4時。家族の朝食を作り始める午前6時までにメールのチェックや資料作成などを済ませてしまう。「早朝は頭がさえ、集中して仕事を進められる。短時間で成果が出ます」
5歳になる息子がおり、午後5時には退社する。先月、同社初の女性取締役に抜てきされてからも、この生活は変わらない。
企業で働く人たちのメンタルヘルス(心の健康)ケアを引き受ける事業で国内最大手。ユニークなのは、ネットを介したストレスチェックだ。契約企業の社員がパソコンで設問に答えていくと、ストレス状態や原因などが診断結果として打ち返される。状態によってメールでカウンセリングを受けるよう勧めるなど「かかりつけ医」のような役目を果たす。
組織全体のストレス状態も分析し、問題のある部署や企業には、管理職のハラスメント防止研修などの改善策を提案する。「早期発見、早期対応を何より心がけています」
当然、こうした心の健康維持には、自分自身も役員として気を配っている。特にランチタイムは貴重な機会。仕事と子育てに忙しい女性社員と取引先を訪問する際には、一緒に昼食をとる。子育ての愚痴を聞いたり先輩としてアドバイスしたり、コミュニケーションを密にしている。
2002年に同社がメンタルヘルス分野に参入した時から、営業担当として関わってきた。心の健康を損ねる社員の増加が問題視され始めたころだ。「本人の弱さが原因」といった誤解も根強かったが、「心の病には組織として対応する必要がある。生産性に影響するだけでなく、なにより社員を不幸にしてしまう」と訴え続けてきた。
契約先は年々増え、現在は約90万人が利用するが、十分とは思っていない。「会社の規模によってはメンタルヘルスに取り組む余裕がないケースも多い。さらに利用しやすいプログラムを開発し、広めていきたい」(田中左千夫)
【休日】武道で全身活性化
今年4月から息子と、週末の1日を、空手をベースとした「躰道」の稽古にあてている=写真=。夫が高校時代に部活動で取り組んでいた武道で、当時の先輩が神奈川県湯河原町に開いた道場に通う。午前9時から4時間、体を動かす。
側転や宙返りなど、空手にはない独特の動きを交えた技が特徴だ。「始めたばかりで基礎が中心ですが、正座ひとつとっても、独自の作法があり、興味が尽きません」と話す。
腹部に力を入れ、ゆっくりと息を吐く呼吸法を用いた練習もある。これを続けると、自然と汗ばみ、体全体が活性化していくのが感じられるという。
稽古後の昼食も楽しみのひとつ。「湯河原は魚介が新鮮で、特に海鮮丼は絶品」。食後は親子で温泉につかり疲れを癒やす。出発から帰宅まで丸1日かかるが、格好のストレス解消になっている。
【工夫】1分進め気持ちにゆとり
腕時計の針は1分だけ進めてある。「5分進めちゃうと、頭の中で『織り込み済み』になって意味がなくなる。ほんの1分だからこそ、電車に乗る時などに気持ちにゆとりが生まれるんです」
営業担当として、企業を訪問する日々が続いた。役員になった今も、契約先や新規契約候補の企業を訪れる機会は多い。
約束の時間を守るのは当然のことだが、なるべく20分前には到着するよう心がけている。面会時刻までにじっくり身だしなみを整える。「余裕を持って商談に入ることができ、確実に成果につながります」と明かす。
時計は、結婚1周年の記念に夫が贈ってくれた「フランク・ミュラー」=写真=。女性用としては文字盤が大きく、見やすいことも気に入っている。10年以上、肌身離さず着けている。
月間約550万に達する閲覧数に一役買っているのが、商品を愛用するスタッフらのコラムだ。
あるコラムではフィンランドの食器を特集し、お薦めの組み合わせなどを紹介した。「掲載した写真の通りに売れ、感想のメールもたくさんいただいた」と運営会社「クラシコム」(東京都国立市)社長の青木耕平さん(41)。コラムは広告の役割も担っているが、根底には「まずは自分たちが心地よい暮らしを実践しよう」という考えがある。
約200平方メートルのオフィスの床板はスギ材で、爽やかな香りが漂う。キッチンもあり、週2回、料理研究家を招いて作った昼食を社員がそろって食べる。このレシピを紹介する「クラシコムの社員食堂」も人気コラムの一つだ。
起業は8年前。不動産関連事業だったが、1年で経営が苦しくなった。会社を手伝っていた妹の佐藤友子さん(38)と、「最初で最後の社員旅行」とスウェーデンを訪れた。
そこで目にした、実用的でおしゃれな雑貨類が今の事業に転換するきっかけに。就業時間を午前9時から午後6時とし、残業をしないようにしたのは、調和のとれた働き方をする現地の人々に接したからだ。
現在、社員は13人。自分の妻や佐藤さんの夫も働いており、ほかにも夫婦が一組いる。家族が一緒に働くことで、「仕事とは、暮らしの中にある」という思いを強くしている。
「僕はプロデューサーで妹は現場監督。仕入れ品を選ぶセンスはかなわない」と信頼を寄せる。佐藤さんは「仕事の割り振りや進行をさりげなくアドバイスしてくれる」と兄を評する。
この春、社員の自宅を舞台に、家事や収納のアイデアを紹介する本が出版された。今後は、こうした本の出版のほか、衣類や食品分野の商品拡充に意欲をみせる。「暮らしを豊かにするきっかけやヒントを提供する。そんな会社であり続けたい」(野倉早奈恵)
【空き時間】PCから活字の世界へ
愛用のトートバッグの中には、常に本が2、3冊入っている。「本が手元にないと落ち着かない。活字中毒と言われています」
読み方は独特だ。空き時間があれば会社でも、自宅でも、本を積み上げて、何冊か同時に読み進めていく=写真=。ビジネス書や紀行、時代小説などジャンルにこだわらない。「小学生の頃は1日5、6冊を読むほど集中力があったけど、最近は集中力が落ちている」と苦笑いする。
本の中身を覚えようという読み方はしない。読み終えた本は、ほとんどリサイクルショップに持って行く。「大切だと感じたことは何かの形で頭のどこかに残るはずですから」。夢中になって活字の世界に入り込むことで、すべてを忘れる時間を持つことが重要なのだという。
「ネットに関わる商売なので、パソコンから離れる時間がほしい。紙の本を読むというアナログな行為が一番の息抜きです」
【道具】社員の声気にせず考え事
オフィスの一角にある社長室はガラス張りだ。「自由に出入りして意見を言ってほしい」とブラインドは閉めず、ドアも開け放している。しかし、困ったことが一つ。社員が企画の相談をしているのが耳に入ると、つい口を挟みたくなってしまう。
半年前に米国の音響機器メーカー「ボーズ」のヘッドホン=写真=を購入した。周囲の音を低減する機能が付いている。「閉ざされた空間にいたくはないけれど、社員の声も気になる。そんな自分の性分にぴったり」と話す。
ヘッドホンで聞いているのは、小川のせせらぎの音や波の音。無音のことも多い。「集中力が高まり、考え事をする時に重宝しています」
社員の議論が白熱していて、一日中ヘッドホンを付けていることも。ガラス越しにオフィスをそっと見守っている。
東京・丸の内のオフィス街で働く人たちが浴衣姿で打ち水をする「打ち水プロジェクト」。
10年目を迎え、真夏の都心に涼を呼ぶイベントとしてすっかり定着している。
三菱地所の中嶋美年子さん(41)は、自治体やNPOなどで構成される実行委員会の中心人物。同社開発推進部で、街づくりや環境啓発などをテーマにしたイベントの企画・運営を担当する。「おもしろがって参加してもらえる仕掛けを常に考えています」
今年は、朝にヨガをした後に打ち水を行うイベントも企画した。場所は、東京駅赤レンガ駅舎前の行幸通り。めったにない経験ができるとあって、大勢の女性が集まった。
こうしたアイデアの裏には、多くの人に環境意識を高めてもらいたいという思いがある。ビルの省エネ化は格段に進んだが、中で働いている一人一人がそれを実感することは少ない。打ち水が、丸の内の環境を考えるきっかけになればと思っている。
アイデアを実現させるには、企業や団体の枠を超えた協力が不可欠だ。「役割分担を明確にし、参加意識を高めてもらうこと」が運営のコツという。人脈作りにも力を入れており、企業をまたいで参加費500円のパーティーを開いたことも。「仕事の話は全くしなかったけれど、出身地あてゲームをしたりして大盛り上がりでした」
丸の内は、出社前の時間を有効活用する「朝活」の盛んな地域で、「元々、好奇心旺盛な人が多く集まる」と感じている。いつか街全体で運動会が開けたら、とも想像する。丸の内エリアと隣接する大手町エリアで綱引きをしたり、パン食い競争をしたり――。
オフィス街というと、せわしなく働く人たちが多いイメージだが、「理想は、街を歩いていて気軽に声をかけあえる。そんなコミュニティー」。日頃の横のつながりは、災害時の助け合いなどにも生きてくるはずだ。「みんなで環境意識を共有し、街を愛する。そんな居心地の良い空間にしていきたい」(佐川悦子)
【休日】将来は友人とセッション
3年前にフルートを始めた=写真=。月に3回、銀座にある音楽教室で個人レッスンを受けている。
子どもの頃ピアノを習っていたが、楽器はそれ以来の挑戦。フルートは持ち運びしやすく、「一芸として披露できるかなと思って」と一念発起した。「少しずつ成長を確認でき、達成感が得られるのがうれしい」と話す。
練習は、鏡の前で姿勢や構えをチェックしながら行う。演奏中は優雅な動きに見えるが、独特の呼吸法に腹筋をかなり使うという。「きれいな姿勢ができていると、自分でもほれぼれして、気分が上がります」と笑う。
先日、友人の誕生日パーティーでバースデーソングなどを初めて披露し、喜ばれた。仕事でもプライベートでも、みんなが楽しめるイベントを演出するのが得意だ。「将来は友人とセッションできたらいいですね」
【工夫】コロンとミストで気分転換
「仕事では、あまり怒らないように心がけています」。申請書などの書類が山積みで事務作業にくじけそうな時でも、「ま、いっか」と思い直すのだという。気分を切り替えて、すぐに取りかかる。「そんな気持ちでいないと、つぶれちゃうと思うんです」
その際に役立っているのが、コロンと顔用のミスト=写真=だ。どちらも長年愛用しており、机の上に常備している。「好きな香りが気持ちを落ち着かせてくれます」と話す。
コロンは、天然の香料をベースにしたフリージアの香り。ふわりとしたやさしい香りで、職場でもあまり気にならない。ミストは、ローズの香り。化粧をしたままでも使える。
忙しい日の会議と会議の合間などに、シュッと一吹きして、ひと息つく。心に余裕を持って、気持ちよく仕事をするために手放せないアイテムだ。